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Revive/代官山LOOP/2018.07.28
<セットリスト>
第1部
1. CHANGE
2. 雑草魂
3. 君と出逢う為に
4. Pretty Girl
5. 結婚だけが人生じゃない
6. BirthdayCall
7. DAKARA JIN JIN JIN
8. 略奪愛
9. 約束の海
第2部
10. 絶望頂プライド
11. ばかみたい
12. WARUAGAKI
13. 小さくなった背中
14. もう一度 もし生まれ変わったら
15. Restart 16. 必ず景色は変わる
前回のLIVE「新たなる挑戦」新宿MARZ から実に2年4ヶ月となる、2ndワンマンライブ「Revive」が代官山LOOP にて開催された。
今回は2ndマキシシングル「Restart」のレコ発LIVEとなった。開演直後、ステージ正面にムービーが流れ始め、メンバー一人一人の名前が順に紹介されていく。今回のLIVEは、高橋洋介(Gt)が加入した新体制での初ステージだ。
最後に黒田崇矢の名前が読み上げられた後、龍を纏ったLIVEのタイトルロゴが大きくステージに映し出された。その直後、栗田SEITALOW(Dr)によるカウントから「CHANGE」のイントロが鳴り響き、ついに黒田崇矢がステージへ登場。
直後のMCでは黒田崇矢が第一声で「Bonjour」と挨拶。オーディエンスのうれしそうな表情が印象的だった。奇しくもこの日は台風が関東地方に接近し、不安定な天候の中での開催となったが、LIVE2日前から、
黒田崇矢が1日に1回空に向かって"フッ"としていたことにより、台風が少しずつ西へ西へと逸れていったと話し、会場には一層の歓声が上がる。続いてこの日発売となる2ndマキシシングル「Restart」に収録の楽曲から「雑草魂」が始まる。
伊藤オキトモ(Gt)がイントロで奏でる速いパッセージのギターフレーズがバンドのサウンドを勢いづけていく。その後メンバー紹介を経て、パリ滞在中の話も交えたMCが進み、会場には笑顔がこぼれていた。
栗田と菊地アズサ(Ba)の織り成すビートの上に軽快なギターのカッティングが心地よく響き、「君と出逢う為に」が始まる。オーディエンスの体が自然に揺れていたのが印象的だった。
ここでおなじみのギターリフが会場に鳴り響き、「Pretty Girl」が始まる。1stマキシシングル「必ず景色は変わる」に収録の楽曲で、非常に人気のある曲だ。CDの音源はもちろん素晴らしいが、LIVEで聞くバージョンもまた違ったテイストがあって良い。
黒田崇矢の気持ちの込もった歌詞が一層深みを増して会場を包み込んでいた。
余談ではあるが、今回の「Revive」は1stマキシシングル「必ず景色は変わる」をリリースしてから初のLIVEであったこともあり、演奏される曲の歌詞を口ずさむオーディエンスが多く見られた。
その後、結婚にまつわるMCで盛り上がり、その流れで「結婚だけが人生じゃない」が始まる。サビで聞けるキメがとても心地よく、バンドメンバーもまたそれを楽しんでいるようだった。音源化が待ち遠しい。
続いて配信で先行リリースを行っていた「BirthdayCall」が始まる。菊地による作曲で、女性目線の歌詞が織り成すストーリーが魅力的な曲だ。伊藤が奏でるワウペダルを使ってのギターのカッティングが実に気持ち良い。
さらに通称"エロい曲"こと、「DAKARA JIN JIN JIN」、栗田の力強いビートから始まる「略奪愛」の2曲が続き、会場が更にヒートアップしていく。わずかな静寂の後、ドラマチックなギターのアルペジオから始まる「約束の海」。
海を連想させる青いライティングをバックに黒田崇矢の語りかけるような歌が会場の空気を一気に変えていく。まるで物語の中にいるような余韻を残しながら、LIVEの第一部が終了した。
第二部が始まるまでの間、リハーサル、フォトセッションの様子がムービーで映し出される。いずれもここでしかみられない映像ばかりで、ファンにはたまらない内容だ。
ムービーが終わると再びメンバーが姿を現し、ドラムのフィルインをきっかけに会場に重低音が鳴り響く。龍が如くファンにはお馴染み「絶望頂プライド」だ。黒田崇矢から放たれる真っ直ぐで強い歌詞が胸に突き刺さる。
伊藤と高橋がギターを持ち替え、こちらも龍が如くの楽曲から「ばかみたい」が始まる。ファンを愛する黒田崇矢からの最高のプレゼント、オーディエンスの心に残る内容だったに違いない。
ここでプレゼントコーナーをはさみ、伊藤による作曲の「WARUAGAKI」が始まる。この曲も「Restart」に収録の楽曲だ。攻撃的なギターリフとシャウトが会場の一体感を更に強めていく。
再び高橋がアコースティックギターに持ち替え、母親に対する想いを綴った「小さくなった背中」が始まる。色んな気持ちが交錯したのか、曲の途中で涙する黒田崇矢の姿が印象的だった。ライブも終盤に差し掛かり、「もう一度 もし生まれ変わったら」が始まる。
栗田による作曲で、繊細な歌詞とメロディーが紡ぐ世界が会場を包み込んだ。続いて2ndマキシシングルのタイトル曲である「Restart」が始まる。黒田崇矢自身が沖縄の地で感じた想いを込めたポジティブな気持ちを後押しする楽曲だ。
サビで聞ける「Restart」というコーラスが深く脳裏に突き刺さる。疾走感のあるギターリフで勢いを保ったまま曲が終わる。
その刹那、おなじみのイントロが流れ、会場からこの日一番の歓声が上がる。「必ず景色は変わる」だ。youtubeに動画が公開されてから、実に2年近くが経過したが、この曲に勇気をもらったという声が未だに後を絶たない。
一層の熱を帯びたオーディエンスと一体となり、勢いを保ったまま第二部も終了となった。
黒田崇矢 & GoodfellasのLIVEは、明らかに他のアーティストとは違う魅力がある。それはいったい何なのか?
楽曲の良さ、MCの面白さはもちろんだが、綴られる歌詞、ストーリーがとにかくダイレクトに伝わるのだ。
時に突き刺さるように、時に寄り添うように…。長いキャリアの中で、"役者として演じる"ということを真摯に重ねてきた黒田崇矢だからこそ表現できる世界があるのかもしれない。
今後も更なるパフォーマンスに注目したい。